戦略と戦術
プロジェクトマネージメントにおいて「戦略」と「戦術」の違いを知っておくのは重要なので、 それについて書いておきます。
戦略とは?戦術とは?
戦略とは計画を立てることです。 プロ野球で例えるなら監督や選手を集めたりすること 目標や結果の予想を立て、次のステップの計画を立てることです。 つまり、試合が始まる前に様々な準備しておくことです。
一方、戦術はというと、 事が始まってからの行動のことです。立てた計画通りに進められているかどうか、 それらを具体的な方法で取り組んでいくことです。 プロ野球なら試合中での監督の指示やバッターごとの守備シフトを変えるなどです。 もし、負ければ次に勝つにはどうすればよいか検討するのも戦術の一部です。
大事なのは、どの程度のことを予想し、計画(戦略)を立て、 取り組んで行くかは案件ごと全く違うということです
例
例えば打ち上げるロケットを計画する場合、 失敗は許されないので、ありとあらゆるケースを予想し、 シミュレーションや訓練を繰り返して、万全を期します。 こういった場合には計画段階で大きな時間とお金を費やします。
ソフトウェアはというと、ケースによりますが、 何度もリリースできる場合には、計画に過度の時間を費やすより、 小さくまとめて都度リリースするといった方法を取ることができます。
ここからが本題ですが、プロジェクトの遅れについてフォーカスしたとき、 「その遅れはどの程度計画に含まれていたか」を知っておいて欲しいのです
プロジェクトの"遅れ"について考えてみる
プロジェクトに遅れはつきものですが、 どんなプロジェクトでも遅れが生じますが、計画にどこまで想定しておくか、取り込まれているかが重要です
例えばビルの建設プロジェクトであれば、 天候による影響、輸入先からの資材搬入遅れなど 想定できるもの、できないもの含めて様々な要因があります
なので案件に携わるとき、マネージャーであれば計画に抜けがないかを把握すること メンバーになる場合にはその計画をしっかり認識しておいて欲しいのです。
これだけで自分の携わる案件の危険度がわかってくるので、 知ると知らないとでは大きな違いがあるためです
メンバーとして参加することになったとしても、 そのことを早めに上司に相談することで、適切な対応をしてもらうことも可能です
そうすることで自分を守ることもできるし、 会社への貢献にもなるはずです
戦略と戦術を意識してより良いエンジニアライフを作っていきましょう